母乳不足感?乳腺炎?その原因、赤ちゃんの吸着の仕方で解決できるかもしれません 波線
母乳育児に関わる知識

母乳不足感?乳腺炎?その原因、赤ちゃんの吸着の仕方で解決できるかもしれません

01.適切な吸着の仕方、不適切な吸着の仕方を図解でチェック!

赤ちゃんの吸着をアセスメント(量・価値の計算的評価)できるようになる必要があります。

適切な吸着のサインと哺乳しているサイン

効果的な授乳OK
☑下あごが乳房についている(または、つきそうになっている)
☑口が大きく開いている
☑下唇が外向きにめくれている
☑乳輪は、口の下部より上部にたくさん見えている

ワンポイント
乳輪の大きさはママによって違うので、自分の赤ちゃんの口の上方と下方に見える乳輪の大きさを比べてみると良いです!適切な吸着のサインが全部あれば、しっかりと吸着していることになります。

赤ちゃんがしっかりと吸着していれば、おそらく哺乳もしっかりできていて、乳汁も飲みとっているでしょう。赤ちゃんが乳汁を飲みとっているサインには以下のようなものがあります。

  • 深くてゆっくりと 吸啜(きゅうてつ)し、嚥下(えんげ)音が聞こえる。
  • 頬はふくらんで、へこんでない。
  • 赤ちゃんが落ち着いて飲む。
  • 赤ちゃんが自分で授乳を終え、満足そうに見える。
  • 母親が痛みがない。

不適切な吸着のサインと哺乳していないサイン

効果的な授乳NG
☑下あごが乳房から離れている
☑口が大きく開いていない
☑下唇が突き出ていたり、内側に巻き込まれていたりしている
☑乳輪の上部より下部がたくさん見えるか同じぐらいである

絶対ダメ
これらが不適切な吸着のサインで、この1つでもあれば、赤ちゃんはしっかりと吸着できておらず、効果的な哺乳もできません。ママに不快感があれば、それもまた吸着がうまくいっていないサインです。

こんなとき、赤ちゃんは効果的に哺乳していません。

  • 速くて浅い、 吸啜(きゅうてつ)で音をたてて吸ったり、舌打ちするような音が聞こえたりする。
  • 頬が引き込まれる。(エクボができる)
  • 乳房を含ませようとしてもしても赤ちゃんがいらいらし、吸いついたかと思えばすぐ放す。
  • 赤ちゃんは、非常に頻繁に飲んだり、1回の授乳時間がとても長かったりして、自分からは乳房を放さず、満足していない様に見える。
  • 母親が痛みを感じる。

02.赤ちゃんの哺乳行動が果たす役割とママの感じる母乳不足感はなぜ起きるの?

赤ちゃんの哺乳行動が果たす役割

哺乳行動の役割

  • 乳房が赤ちゃんの唇に触れたり、赤ちゃんが母乳の臭いを嗅いだりすると、赤ちゃんは自分の頭をわずかに後ろにそらし、口を大きく開き、舌を前下方に出して、乳房を探します。これを探索反射といいます。
  • 赤ちゃんが乳房のすぐ近くにいて(母親と密着していて)、乳房を充分口に含めば軟口蓋(なんこうがい)に触れるくらいまで乳頭を引き込むことができます。このことが刺激になって吸啜反射が起こります。
  • それから筋肉の動きによって、舌が口の前方から後方へ波に用に動き、乳輪の皮下にある乳管から乳汁を口の中へ搾りとります。同時にオキシトシン反射が起こって、乳汁を乳管へ送り出します。
  • 赤ちゃんは口腔の後部に乳汁が満たされると嚥下します(嚥下反射)探索、吸啜および嚥下のそれぞれの反射は、健康な正期産児では自動的に起こります。乳房を充分に口の中に含むという行為は完全に自動的なものではなく、多くの赤ちゃんは助けを必要としています。
  • 母親が陣痛中に用いた薬剤の影響で眠りがちの赤ちゃん、早産もしくは病気の赤ちゃんは、効果的に吸着するために、さらに助けが必要です。
絶対ダメ
私の母乳不足?と考えてしまう方、すごく多いです。
なぜ、そう思ってしまうのか?赤ちゃんの母乳を飲めている指標を理解していない可能性があります。体重や母子手帳の成長曲線、排便の数、授乳の回数、眠る時間、おっぱいの張り具合…全部が間違ってるわけでは無いのですが、それだけで母乳不足と決めつけるのはまだ早いです。どんなにおっぱいで生産されていても、赤ちゃんの吸着の仕方が悪いと飲めず、乳汁は外に出ていません。もちろん、赤ちゃんの体重も増えない、排便も少ない、まとめて寝てくれない、機嫌が悪い…しまいには、ママが乳腺緊満乳腺炎、母乳生産量の低下につながります。
まずはしっかり吸着できてるか、哺乳できてるかの確認が重要です。

03.乳腺炎の原因は母乳過多だけじゃない!吸着の仕方の見直しで予防や改善も

「乳腺炎」とは
乳汁が乳房のある部位に留まると、乳房組織の炎症を起こすことがありあます、それが非感染性乳腺炎といいます。はじめは感染がないが、細菌感染が起こると感染性乳腺炎となります。(母乳育児支援ガイドより)

乳腺炎のトラブル改善に、まず吸着の仕方を見直してみては?

よく、ツイッターや検索でも母乳は乳腺炎トラブルを耳にします。
しかし、私は幸い、一度もなったことがありません。
なぜなのかと考えると、頻回授乳を赤ちゃん主導、
もしくは自分のおっぱいの観察をし、張ってきた段階で授乳をしていました。
でも、最近のママ達に多いのですが、授乳を回数や分数で決める方。
これは赤ちゃん主導でも、自分のおっぱいの主導でもないので、
乳腺炎や乳房緊満になりやすいと思います。
粉ミルクや液体ミルクの場合、あげ過ぎには注意する必要がありますが、
母乳育児には関係ありません。
ママのおっぱいはその赤ちゃんの量に合った、水筒の役割を果たしてくれています。
母乳と粉ミルクのあげ方がごっちゃになってしまってる人が、多いような印象を受けました。

そして、上記の様に(赤ちゃん主導の)頻回授乳をしていない方だけでなく、
頻回授乳しているのに、赤ちゃんの吸着の仕方が正しくない方もまた、乳腺炎のトラブルに。
まずは、赤ちゃんが正しい吸着の仕方かチェックしてみてください。
吸着の仕方が悪いと、母乳の生産量と赤ちゃんが飲める量が比例していないということになります。
しまいには、外に母乳が出ず、母乳の生産性が弱まってしまうなんて悪循環も。
赤ちゃんの授乳は吸着の仕方+抱き方+母乳の生産なのです。
この3つがそろわなければなかなか軌道に乗りません。

どれかが欠けてしまうと、何らかのトラブルになります。
トラブルになってしまった場合は、どこに原因があるのか探し、改善するだけです。

ワンポイント
もし、乳腺炎や乳房のトラブルになってしまったら、母乳外来がおすすめです。しかし、通うことを目的にするのではなく、家で赤ちゃんと楽に授乳できるか、トラブルの原因は何かを、しっかり学ぶことができると良いと思います。その場しのぎの母乳マッサージや治療では、同じことの繰り返しです。
赤ちゃんの哺乳行動には、ママの援助を必要としています^^

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